『歌』のレッスンというと一般的に考えられることは、先生の前で歌って「声の出し方」を習うことでしょうか。声楽家にとって、唯一の楽器とも言える声を正しく(というと誤解を受けそうですが)発し、ストレスなく最大限に美しく響かせるということは、歌手として長く歌うためにはなによりも大切なことです。
それでも、プロの声楽家、特にオペラを歌う歌手にとっては「美しい声を出す」ということだけが『歌』のすべてではありません。音楽の中で、唯一『歌』だけが「言葉」を持っています。
ピアノもギターもフルートもヴァイオリンも、素晴らしい音色は持っていますが「言葉」を話すことはできません。
イタリアやドイツに留学された方は、みなさん経験されていることとは思いますが、先生にレッスンを受けている時に「歌わないで!(詩を)語って!」と言われることがあります。「語る」ことが重要となることがあるのです。『言葉』の方からアプローチをかけると『歌』は、劇的に変わることがあります。
日本では、なかなか『言葉のレッスン』というものを行っている先生はありませんし、大学や大学院を卒業すると、自分ひとりで勉強を続けることの難しさにぶつかります。CARINではプロフェッショナルな方に、オペラ台本の読み方、詩や発音(ことばの捌き)、レチタティーヴォ(叙唱・朗唱)からアリアまで、オペラ全体を読み解きながら楽譜に誠実な音楽を作りあげるためのレッスンを、長くイタリアに居住し、多くの教授陣のアシスタントも勤めた講師が行います。
現在、レッスンにつきましては、不定期に承っております。
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